044 : BOSTON / BOSTON

これは兄の購入。

TOTOやジャーニーと同時期に売れて、割りと一括りで認識した。

CBSソニーの一人勝ち時代やったっけ。

このデビューアルバムはTOTOのファーストより名曲揃い！
鬼才トムシュルツの頑固までの美学に脱帽と感動した。
とにかく曲が最高に良い。

まず一曲目の「MORE THAN A FEEKIN'」
ソロの入りと言い、唄えるようなフレージングと言い、それまで弾きまくり系が好きな自分としては目からうろこ。
ギターソロで延々とハモるんじゃなくてフレーズの要所要所で決めて聴いているものを飽きさせない手法は見事という他は無い。
ピックスクラッチやブラッシングまでフレーズとして取り込むなんてそれまで無かった。
また、ギターもさることながら、ブラッドデルプのパワー落ちしない高音のコーラスに背筋が凍った。

二曲目の「1PEACE OF MINDのイントロ。
吉田拓郎的なストロークリフも妙に斬新。

個人的には次の「FOREPLAY〜LONG TIME」が大好き。
スウィングジャズをパワーコードで演る、こんなカッコええ曲今まで聴いたことなかった。

次の「ROCK'N ROLL BAND」
サビのメジャーセブンが大好物。

「SMOKIN'」の間奏のハープシコードもセンスがピッカピカ！
未だにゾクゾクする。

「HITCH A RIDE」のコーダで延々と二本のギターの絡みもギタリスト魂をくすぐり、完コピーした。

「SOMETHING ABOUT YOU」も「唄いたい！」と思い、歌ったらこれがものすごく気持ち良かった！最後の曲だけは駄作やけど。

しかし、トムシュルツって、天才やなーと思っていたらライナーにMIT卒業って書いてある。

マサチューセッツ工科大学でっせ？
アホじゃあんな仕事できまへん。

メンバーもトムシュルツ以外は全員ひげ面で、トムシュルツの引き立て役？って思うくらい。

この人、したたか極まりない。

ブラッドデルプも強力なコーラスはYOUTUBEで見る限り、ライブで再現不可能だった。
クイーン並みに。

んーやっぱりこのアルバムにはすべてに於いて計算し尽くされたところがあるな。

でも勝てば官軍。
見事の一言に尽きる。

2015/01/05