中川隆雄の悲喜交々

017 : ゴールドベスト / MICHEL POLNAREFF

実はビートルズより先にどっぷりハマったのがこのミッシェルポルナレフ。

今じゃあんまり聞かないフランスのアーティストだが。

まず、この人もシングル盤の「愛の休日」を買うことがきっかけになった。
か細いんですわ、声が。
ファルセットで延々と唄いはる。

歌詞カードを見てもフランス語なので発音もよくわからない。

が何とか鼻モゲラでそれらしく唄えるようになった。
確か中学校に入ったばかりの頃。

んで、LPを買う重大決心をし、三光堂へ。

このゴールドベストシリーズは当時のCBSソニーが日本で独自に編集したベスト盤シリーズ。
確かジェフベックもあった。

んでシリーズ名の通りジャケットが金ピカ!なんとゴージャスな。
思えばベスト盤購買傾向はこのときに始まったな、ビートルズのオールディーズ以前。

んで内容。

全編、か細い声で歌うバラード系が主体。
日本でも「シェリーに口づけ」はアップテンポでメジャーキーだが、他の曲はほとんどマイナー。

でもメロディーがとにかく綺麗で大好きになった。

「愛のコレクション」とか「哀しみの終わるとき」(これ、確か二分以内で終わる曲)とか、愛の願いとか・・。
とにかく天才的なメロディーメイカーやと思う。

自分は歌詞カードが無いと駄目(買わない)な人なので、輸入盤は買わない。
で、歌詞を見ながら一緒に唄えるようになるまで聴くからこのフランス語の歌詞が印刷された内開きの金ぴか(ここまですると見えにくいんですけど)に悪戦苦闘しながら大方網羅できた。
当然発音なんて無茶苦茶やけど。

んでこのLP、同級生のちょっと恋心のあった女の子に貸して、借りパチされたほろ苦い思い出がある。

なんか、泣きそう(笑)。

蛇足ながら当時大ファンだった山口百恵のデビュー曲はシェリーに口づけのパクりだと一発で見抜いた。
彼女もCBSソニーやから・・かな?

2014/05/04