016 : 恐怖の頭脳改革 / EMERSON,LAKE＆PALMER

邦題には随分惑わされたり笑わせてくれたりするけど、これは結構雰囲気を醸し出していて個人的には好きな邦題。

このアルバムは実家の稼業の酒屋のメリットの産物だ。

コカコーラに付属するシールを何枚か集めて好きなLPを貰えるタイアップがあり、我々三馬鹿兄弟も一枚ずつ応募し見事にゲット。

弟がこのアルバムで、自分がフェイセズのライブ（あんまりおもしろくなかったので友達の誕生日プレゼントと化した）、兄がツェッペリンⅣだったかな。

当初はジャケットのかっこよさに圧倒されてたが一曲目の「聖地エルサレム」の壮大な世界に顔面を強打した。

ビートルズで育った自分としては、やはり唄ものが好きでトッカータとか悪の教典＃２とかは飛ばして聴いていた。

ところが何年も経って、自分のバンドのツアーに同行したドラムのローディーがこのカセットを持ち込んで（俺は運転席ね）助手席で手ドラムで完璧に全曲叩いてた。
それはそれはびっくりした。

それからもう一度真剣に聴きなおしてどっぷりハマった。
後年のエマーソンのインタビューによると「グレッグはテープ操作をして歌を録音していた」と言っていた。
それでコピーしようとしてもチューニングが合わないので挫折してんな＞俺。

エマーソンが歌う悪の教典Ⅰのボーカルがむっちゃかっこよく「おお！もしかして作詞も？」と思って見たら「作詞はグレッグレイクだよーん」みたいなオレオレ主義に少々幻滅。

賢人を引いていたナイーブなイメージは無くなった。

2014/04/26