023 : ALL WORLD'S STAGE / RUSH

さて三人編成バンドのライブ盤購入は続く。

カナダのハードロックバンド、ラッシュの初期のライブ。
それも二枚組み。

現在のようにネットも無いし、ウザイほど発売されてる情報誌もミュージックライフと音楽専科しかない時代、なぜこのラッシュを買ったか？

うーん記憶に無い。

恐らく三光堂から乗り換えたレコード店（確かミュージックショップ吉川といった）で買ったと思う。
この店は小さいので客が入ればあれこれ聞いてくれるのだ。
「三人編成のバンドのライブ、ええのんあります？」って訊いたんやろな。

んでこれを薦められたんやろな。

会話が不得意な自分は「じゃ、これ」で決めたんやろな。

んで帰って聴いて「あ、失敗した」と思った。

曲が全然響かない、ギタリストが稚拙（それ以前に聴いてたギタリストすべてがバンドを牽引するような存在感だったのでそう感じた）。
一回聴いてレコード棚にしばらく眠る。

兄や弟が「騙されよった」と嘲る中、「いいや、騙されてない！」と意固地になっていた。
でも聴く気にならなかった。

とっても気分が良いときに「今日はラッシュ聴いても大丈夫かな」と自問自答する（事実です）。
でも聴いて落ち込むのがいやだったから他のにした。

それくらい避けていた。

その時期から何年も経ってから死ぬほど聴くのだが。

*筆者注：このアルバムは大学で石原（EARTHSHAKER のギタリスト：シャラ氏）に「ラッシュってむちゃくちゃカッコええで」と勧められたからという事を最近思い出した。

2014/06/15