030 : VAN HALEN / VAN HALEN

言わずと知れたヴァンへイレンの一枚目。
確か高校生のときに友人宅（レインボーかけてくれたヤツね。ギタリストやった。）で聴いた。

「中川、ヴァンへイレンて知ってる？」
「オレ、あんまりココア好きちゃうねん」

と言うお決まりの小ボケではじまり

「むっちゃうまいで！」
「ほんなら今日、学校終わったら行くから聴かせてーや」

ってな感じで。

んで、これが想像をはるかに超えたギタープレイ。

ギターソロを曲にしてしまうなどとは大胆極まりない！ライトハンド奏法も当時は「ギターシンセちゃうか？」って思ってた。

あんな音聴いたことなかったもん。

とにかく全編超絶的早弾きにショックを受け自分でも買った。

そう言えば変な情報が出回ってたな。
まだネットも映像も無かった時代。

エディーは弦を一回煮沸してからギターに張るとか、フェンダーギブソンのモデルは特注やとか、ベースのマイケルアンソニーはジーンシモンズの弟やとか。

でもギターの音的に一番はやはりライトハンドとフランジャーだった。

ソロでフェイザーをかけてるのは聴いてわかったけど、叶わぬ賭けのリフで「ジョージョワ！」って聴こえるのはもう一台キッツいセッティングのフェイザーと思ってたら新型エフェクターのフランジャー。

リフとかフレーズのコピーもしたな。

現役プロでやってるI君にオンファイアのソロを教えてもらった。
俺がコピーしたんとちょっと違うかったけど、彼が正解だった。

そうそう、何年後かあとにそのI君と大晦日にヴァンへイレンコピーセッションバンド組んで（自分はベースとコーラス）ライブハウス3軒ハシゴしたわ。
パワーあったな、あいつもオレも。

あ、そのときのファンだった人が現在、自分のバンドのスタッフで当時の演奏をなんと録音（！）していてCDに焼いてくれた。
ま、稚拙なバンドやったけど。

おー、いつも通り話が横に逸れた。

とにかく我々世代はヴァンへイレンの登場によって猫も杓子もライトハンドを練習した。
が、やっぱり本家本元には絶対的な圧倒感があり誰も超えることはできないと認識、以降、あんまり人前でやることはなくなった。

しかしこれは今でも聴く紛れもない名盤だと思う。

2014/09/15